デイサービスの介護の内容とは?メリット・デメリットをご紹介

親が高齢になれば、デイサービスのように介護が受けられる施設について調べる機会が増えます。しかしどのようなサービスが受けられるのか、よく分からない人も多いのではないでしょうか。この記事ではデイサービスの一日やメリット、デメリットなどを紹介しています。

利用者と介護者の視点からメリット、デメリットを確認しましょう。

デイサービスの介護内容とは?

デイサービスとは「通所介護」の通称であり、介護認定を受けた人が心身ともに健康な状態を目指す介護サービスです。デイサービスは介護を伴うので施設によって一日の流れが異なりますが、ひとつの事例を紹介します。

一般的なデイサービスの介護内容

一般的なデイサービスは、以下の流れで介助や介護を行っています。

【一般的なデイサービスの一日】

  1. スタッフが自宅まで利用者を迎えに行く
  2. 利用者の健康チェックを行う
  3. 日替わりのレクリエーションを行う
  4. 入浴や機能訓練などを行う
  5. 昼食を摂り、休憩をする
  6. 趣味や体操などを行う
  7. おやつを食べる
  8. スタッフが利用者を自宅へ送る

あらかじめ利用者に伝えていた時間になると、施設のスタッフが自宅まで迎えに行きます。施設に到着すると利用者の健康状態に異常がないかを確認する必要があるので、血圧測定や検温などを行うのです。

利用者が全員施設に着いたら、決まった時間にレクリエーションを行います。デイサービスで行うレクリエーションには体操や合唱などがあり、機能の向上や他者とのコミュニケーションが主な目的です。そのほかには入浴や食事などをして、自宅へ帰宅します。

デイサービスのメリットとデメリット

デイサービスには利用者と介護者の双方にメリットやデメリットがあります。それぞれを確認して、ご自身に合った選択をしてください。

利用者のメリット

栄養バランスが摂れた食事を提供してもらえるのが、デイサービスのメリットです。「デイサービスの一日」でも説明した通り、昼食だけではなくおやつも食べられる施設がたくさんあります。

高齢になるとひとりでバランスが摂れた食事を作るのが難しくなったり、若いときよりも食事の回数が減ったりします。複数の理由により、偏った食生活になる方も多いのです。デイサービスに通えば昼食だけでも、栄養バランスの整った食事ができます。

また、排泄や入浴などの日常的な動作をサポートしてもらえます。高齢者の排泄は、介護の中で最も大変と言われているほどです。介護で既存のトイレを使うときは、空間の温度差による血圧の変化や移動時の転倒など、多くのリスクがあります。そのような動作を仕事で日常的に行っているデイサービスのスタッフにしてもらえば、不安が和らぐでしょう。

高齢者の孤立が問題になっていることを知っている人は多いでしょう。現在はいわゆる「おひとりさま」で老後を過ごす人も増えています。お子さんがいらっしゃる方でも他人事ではありません。

しかし、デイサービスに通えばほかの利用者とコミュニケーションが取れるので、孤独を防ぎます。日中に一人で過ごすことが多い高齢者は、気分が沈んでネガティブな思考になることがあります。生活をするうえでの楽しみができれば、ひとりでネガティブ思考に陥ることが少なくなるでしょう。

介護者のメリット

介護者の負担を減らせるのは、デイサービスの大きなメリットです。24時間在宅で介護を行うのは、誰にでもできるようなものではありません。ひとりで介護をしていた人が追い詰められて、事件に発展してしまうケースも多いのです。介護者に息抜きをする時間や家事をする時間ができれば、精神的な余裕ができます。

利用者のデメリット

必ずしも施設の雰囲気が合うとは限らないことが、デイサービスのデメリットです。ほかの利用者やスタッフなど人間関係に不満があると、ストレスに繋がります。本人が通所を希望したのではなく家族の事情で始めた場合は、本人がストレスを感じる可能性が高くなります。

とはいえ仕事などの事情で24時間一緒にいられるわけではないので、利用者本人の雰囲気に合った施設選びをしてください。デイサービスの雰囲気と合わない問題は、事前に見学すればある程度解消できます。

デイサービスのデメリットとして、施設によってサービス内容の差の激しさが挙げられます。通いやすさだけで施設を選ぶと、希望通りのサービスが受けられないケースも多く見受けられます。食事と入浴、レクリエーションの3点は施設によって差が出やすいメニューです。やはり契約を決める前に、施設の体験入所や見学がおすすめです。

介護者のデメリット

デイサービスの基本料金は、介護保険の1割、所得が多い人でも2割程度です。とはいえ介護の段階によっては、料金が負担に感じる可能性があります。デイサービスはケアマネージャーが作成したプランの範囲内で受けられます。ほかの介護サービスも含まれるので注意しましょう。食費は介護保険が適用にならないので、施設によって内容に差があります。

まとめ

デイサービスはメリットも注意点も多くあるので、ご家族でよく話し合って利用するかどうかを決めてみてください。本人の希望を聞きながら、介護者の意思も尊重して決められるのがよいでしょう。

「シーアール三河株式会社」は、豊田市にてデイサービスの施設運営を行っております。介護関係の仕事で働きたい、パートとして働きたいというスタッフの募集も随時行っているので、まずはお気軽にご連絡ください。